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長いことこどもの文化環境を整える仕事をやってきて、最近とみに感じることは、私た ち日本人の想像力が著しく低下しているのではないかということです。おとなの世界がそ
うなのですからこどもたちの世界も……、という単純なことではなく総じて日本人全体の 質が落ちてきている気がしています。
日本文化はあらゆる点で世界に冠たる文化だと、我々日本人はもっと誇りを持ってよいのではないでしょうか。伝統的な話芸の落語もその一つ。扇子一本、手拭い一つで聴いているお客を話芸の世界に引き込みます。
「豚の夫婦がのんびりと 畑で昼寝をしてたとさ 夫の豚がおどろいて 女房の豚に云ったとさ 今見た夢はこわい夢 俺とおまえが殺されて こんがりカツにあげられてみんなに食われた夢を見た 女房の豚が驚いて あたりの様子を見るなれば 今まで寝ていたその場所は キャベツ畑であったとさ」(歌笑純情詩集より)
韻律もよく、こどもにも気持ちよく入ってくる落語は、ちょっと背伸びして、大人の世界を垣間見たような気にさせられ、そのおもしろさにググウッと引き寄せられた子供時代を過ごしてきた私は、本を読む楽しさと同時に、こどもたちに落語の楽しさおもしろさを伝えたいと思ってきました。
おやこ寄席ライブCDには子どもたちにとって話をきくという集中力、話しを理解するために想像力をはたらかせること、笑いから育まれるユーモアのセンスなどたくさんの大切なものがたくさんつまっています。
プロデューサー 小島豊美
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