子どもに落語?と不思議に思う方も多くいらっしゃるかもしれません。でも、本当に、子どもは落語が大好きなのです。ただし、どんな落語でもいいというわけではありません。やはり、子どものために工夫された構成と演じ方が必要です。
文我さんは、長期にわたってこども落語を上演しながら、一番よく伝わる方法を、編み出してきました。
子どもたちに落語を薦める理由はたくさんあります。まず、集中力がつきます。勿論、想像力も強くなります。ユーモアのセンスも身につきますし、大らかな心を育むこともできます。
落語のなかには、多少のことは笑い飛ばす強さ、明るさ、そして、ものごとのいい面を捉えるプラス思考の手本が、本当にたくさん出てくるのです。
日本の文化習慣を縦糸に、日々繰り返される庶民の営みを横糸にして、三百年かけて織り上げられたのが落語です。その中には人間の知恵や愛情、楽天性や包容力など、素晴らしいエッセンスが数限りなく織り込まれています。私たちの祖先が残してくれた色鮮やかな織物を
子どもたちと一緒に、楽しんでみて下さい。
東 菜奈