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「江戸」と「東京」の地図を同じ画面で重ね合わせて検証する−。このほど発売されたCD-ROMソフト「江戸東京重ね地図」(発行元=エーピーピーカンパニー、発売元=丸善)が、「“江戸好き”の夢を実現した」と評判を呼んでいる。
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同ソフトは、安政三年(1856年)版の江戸の実測復元地図を、現在の東京の地図の上に重ね合わせ、同じ画面上で、江戸と東京の地図の同時利用を可能にした画期的な試み。二つの地図は、画面上の「時代スライダー」で重ね合わせの濃度を調整できるので、利用者は江戸=東京の地図上を自在に行き来し、職場、学校、繁華街など東京の様々なスポットの昔の姿を探ったり、かつての大名屋敷の今をたどることができる。
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特筆すべきは約二万件という膨大な検索ポイント。公儀、寺社などの歴史的アプローチから、池波正太郎原作「鬼平犯科帳」(全133話)に登場する地名をすべて探し出すといった趣味的な利用まで、幅広い検索が可能であることだ。
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制作を担当したエーピーピーカンパニーの小島豊美代表は「研究者、郷土史家の道具として、また、江戸東京ファンのバーチャル散策の伴りょとしても役立つはず。大人のエンターテインメントソフトとして、いろいろな利用法を考えてほしい」という。
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歴史的な地図を重ね合わせる作業の始まりは、1989年に東京都が発行した「江戸復元図」。5000分の1の地図に幕末の江戸の町割りを復元し、武家地、寺社地などの情報を盛り込んだもの。その後、各社から同様の地図が出版されたが、携帯できるコンピューターソフトとしては初めての試みだ。
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インターネットの代表的江戸関連サイト「江戸・網(ネット)」を運営する工藤裕可さんは「今の時代の背景に流れる江戸の空気を、肌で感じることができる。検索方法・項目の豊富さもうれしい。この手法で落語地図や芝居地図が作れたらと、今後に期待が膨らみます」と歓迎している。
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(長井好弘)
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