ライロフォン 明治45年発売 『トッチリトン』は、音曲では落語の小噺のようなもので、最後に必ず゛サゲ゛がついている。これは深草の少将が小町の色香に迷い、それならば百夜通って来たら思いを遂げさせてやると小町に言われ、九十九夜通った末に雪の夜に凍えて死んでしまう。そこで「少々(少将)不覚ぢゃないかいな」というオチが付くわけ。またこの場合のように、トッチリトン(或いは都々逸)の間に、別の唄が入って来るのを<アンコ入り>と言い、ここでは小唄の『惚れて通う』がアンコに入っている。(都家歌六)