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独逸ベカ 明治39年頃発売
四代目円蔵は明治39年の独逸ベカに『吉原一口噺』『昔の三題噺大根売』『八尽し』の三席を入れているが、有難いことに入手した盤では、前者の二席が両面になっているため、お目に掛かっていないのはあと『八尽し』のみである。この『吉原一口噺』は一名『廓の穴』ともいわれ、あの吉原の情景を、まのあたり見るが如く、ましてこれは懐顧談ではなく、明治39年という、当時の写実そのものであるから尚更であるが、噺家のゲス言葉と共に生きた風物詩としても、まことに貴重な録音と言えよう。しかも非常に鮮明に吹き込まれており、その上盤質も良いので、これが明治の声かと驚くほどの生々しさが感じられる。(都家歌六)
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