ロイヤル 明治42年発売 派手さこそないが、噛んで吐き出すような独特の唄い方をする渋い声の、非常に味のある音曲師で、大層目玉が奥へ引っ込んで居たらしく、高座でも「私の目玉は年々と引っ込んで参りまして、今に後ろの方へ出てしまいましょう。そうしたら神楽坂へ世帯をもちますよ。それ、うしろ目の神楽坂」などと言っていたそうである。この『やっかい節』の後で唄う『かにガサ』はその目玉の事を自ら唄ったもので、いわば三好自身のコマーシャル・ソングと言えよう。(都家歌六)