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ローヤル 明治42年発売
名人円喬のレコードは、英国グラモフォン・独逸ベカ・米国コロムビア・ローヤル(日米商会)[日本コロムビアのご先祖で明治42年頃]等があり、二十種類ほど吹き込まれてはいるが、実物にお目にかかることはめったにない。此処では『魚売人』を取り上げた。(前作は『癖』を収録)円喬のレコードはすべてが明治時代の吹き込みであり、不格好なラッパの中に首を突っ込んで、僅かに2、3分間怒鳴り込むといった当時のお粗末極まる録音方法によるものばかりで、到底芸の本質が分かろう筈もない。円喬の場合でも、たとえ古い録音ながらも、あの枯れてしかも幅のある音声、さらに流れるが如き緩急自在の言葉のリズム、淡々としながらもハッキリとしたメリハリ、どれをとってもすべてに超一流の貫録と迫力がある。(都家歌六)
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