英国グラモフォン 明治36年発売 芝居に凝った商家の息子。商用から帰るなり、何から何まで『菅原伝授手習鑑』の寺子屋紛いの真似ばかりをする。目に余った親父が呆れ返って小言を言うと、息子は親父をズンデンドウと取って投げる。「女房喜べ、倅が親父に勝ったわやい」というのがサゲ。これは寺子屋の「女房喜べ、倅がお役に立ったわやい」をもじったものであるが、芝居の寺子屋の科白を知っていないとこのサゲの意味が判らない。前作では圓遊の十八番といわれた『野ざらし』を収録した。(都家歌六)